長州産業のスマートPVマルチには、屋内・屋外設置タイプで蓄電容量が[6.5 / 9.8 / 16.4 kWh]のモデルと、屋外設置タイプで、同[6.3 / 12.7 kWh]のモデルの2種類が存在します。どれを選べばよいのでしょうか。蓄電容量の違いだけで選んでしまってよいのでしょうか。答えとしては、屋外設置タイプをおすすめします。なぜならば、電池材料にリン酸鉄リチウムを採用することで、サイクル数が11,000回→12,000回にアップしているからです。以下に詳しく解説します。
長州産業の蓄電池のラインナップ
蓄電池の見積もりを業者に依頼すると、長州産業製の蓄電池・スマートPVマルチの提案を受けることは多いと思います。
スマートPVマルチには、屋内・屋外設置タイプで、蓄電容量が6.5, 9.8, 16.4 kWhのタイプと、屋外設置タイプで、同6.3, 12.7 kWhのタイプが存在します。どちらもオムロンの「マルチ蓄電プラットフォーム・KPBP-A」のOEM蓄電池です。
(なお、似た名前のスマートPVプラスは、ダイヤゼブラ電機のOEMです。本記事中では割愛します)

スマートPVマルチの比較
両者のタイプは、容量だけではなくリチウムイオン電池の材料も異なっています。屋内・屋外設置タイプは三元系であるのに対し、屋外設置タイプはリン酸鉄です。原理的なことは割愛しますが、屋外設置タイプに採用されているリン酸鉄の方がリチウムイオン電池の材料としては最新のものとなっており、充放電を繰り返しても劣化しにくい(=サイクル数が多い)というメリットを有しています。充放電を繰り返すほどリチウムイオン電池は劣化していきます。サイクル数とは、電池を0 %から100 %まで何回充電できるか、という回数のことです。前者は11,000回、後者は12,000回となっています。仮に1日1回充電した場合、単純計算で前者は30年、後者は33年使えるという計算になり、3年の開きがあります。
この話は、筆者がソーラーパネルと蓄電池の見積もりを取った際に、いくつかの業者さんが筆者に教えてくれた情報です。メーカーとしては、屋外設置タイプの方が優れていると言ってしまうと屋内・屋外設置タイプが売れなくなってしまうため、あまり前面には出していない情報のようです。
| 屋内・屋外設置タイプ | 屋外設置タイプ | |
|---|---|---|
| 商品名 | ||
| 販売元 | ||
| OEM供給元 | ||
| 蓄電容量のラインナップ | 6.5, 9.8, 16.4 kWh | 6.3, 12.7 kWh |
| リチウムイオン電池の種類 | 三元系 | リン酸鉄 |
| 発売時期 | 2020年 | 2023年 |
| サイクル数 | 11,000回 | 12,000回 |
まとめ
通常は、サイクル数に優れた屋外設置タイプのものを選んでおくのがよいでしょう。一方、サイクル数よりも容量を気にする場合には、屋内・屋外設置タイプの16.4 kWhを選ぶという選択肢も良いでしょう。また、寒冷地に住んでいて蓄電池を屋内に設置したい場合にも、屋内・屋外設置タイプを選ぶと良いでしょう。今回の記事は以上になります。