自宅に太陽光パネルや蓄電池を設置する際には、複数業者に見積もりを取ることや、必要事項をきちんとヒアリングすることが大切です。今回は、ソーラーパートナーズ社に太陽光パネルと蓄電池の見積もりを取った結果と、感想を紹介します。
我が家の構成
筆者宅の屋根は、下のように東西北面の屋根から構成されています。素材はスレートです。東西面に太陽光パネルを設置した場合、メーカーにもよりますが大体6kW程度の発電容量になります。反射光による光害が発生したり、夏場を除いてほとんど発電しないため、北屋根にはソーラーパネルを設置しないことが一般的です。筆者宅は東京都のため、東京都の補助金を受けることが可能です。

会社の特徴
ソーラーパートナーズは、2010年創業の会社です。
ソーラーパートナーズは、太陽光パネルや蓄電池を設置できる全国の業者を紹介するサービスを提供しています。東京都の一部地域のみ、ソーラーパートナーズが直接対応をしています。役員の中村氏は、太陽光パネルに関する多数の書籍を執筆していたり、多数のブログ記事を執筆されているなど、知識の豊富な方です。今回、私が対応いただいたのも中村さんでした。
資本金は1500万円、従業員数は47人です。
きっかけ
筆者がソーラーパートナーズのサイトから複数業者による相見積もりをお願いしたところ「筆者の住んでいる地域ではソーラーパートナーズの本社から近いため、同社の1社見積もりになる」との回答を得ました。図面などの情報をメールで渡し、約1週間後にオンラインにて打ち合わせをしました。
得意としている太陽光パネルメーカー
ソーラーパートナーズの提案した太陽光パネルは長州産業とPanasonicでした。両者の工事資格を保有しているとのことです。
太陽光パネルの配置・枚数の計算方法
図面を元に、机上計算にて太陽光パネルの設置枚数・配置を計算してもらいました。契約後に、屋根に登って実寸を測定するとのことでした。
提案内容
初回
初回のオンライン打ち合わせでは、前述のソーラーパートナーズの中村氏に対応していただきました。
見積もりは長州産業とPanasonicの2社でした。「Panasonicは歴史のあるメーカーではあるが、現在はOEM販売のみである。」「長州産業は新興メーカーではあるが、性能的には全く遜色は無い。Panasonicよりも実質負担金額は20万円ほど安くなる。」などの説明の他に、ソーラーパネルや蓄電池の選び方について説明していただきました。
実質負担金額は長州産業の場合で86万円(税込)となりました。ただし蓄電池の種類が特定負荷となっており、停電時に1部屋でしか電気を使えないことに注意が必要です。全部屋で電気を使用可能な全負荷の場合には10万円ほど金額が上がるとのことでした。
設置面…東西
蓄電池…長州産業スマートPVマルチ、特定負荷、容量12.7kWh
実質負担金額…86万円(税込)
補助金適用前金額…324万円(税込)
設置面…東西
蓄電池…創蓄連携システムS+、特定負荷、容量11.2kWh(5.6kWh×2台)
実質負担金額…108万円(税込)
補助金適用前金額…339万円(税込)
さらに、ソーラーパートナーズ独自の投資回収シミュレーションを作成いただき、提示してもらいました。「今は補助金が高いからお得ですよ」としか言わない会社も多い中、このようなシミュレーションを提示してくれるところは少ないです。

金利
仮にローンを組む場合の金利は2.5%となり、やや高い値となっています。なお、金利が低い場合のメリットは、ローンを組む場合の支払い金額が安くなることだけではなく、会社の経営状況が良いと銀行からお墨付きをもらっているということになります。
メンテナンス
ソーラーパートナーズは無料メンテナンスを実施していないとのことでした。理由は、ソーラーパネルの工事では、基本的に設置後にトラブルが起こることは少なく、メンテナンスフリーで済むからとのことです。ただし、万が一トラブルがあった場合には無償で駆けつけるとのことです。
営業の頻度
こちらから連絡しない限りは、営業の連絡が来ることはありませんでした。
足場の設置有無
工事の際に足場を設置するかどうか?については聞いていないためわかりません。一部の業者では、見積を安くするために足場を設置しないことがあります。パネルの工事では足場を設置しないと危なく、さらに不安定な工事となり施工の精度が悪化します。
結果
とても悩んだのですが、同程度の条件でメンテナンスに対応している他社さんに工事をお願いすることにしました。
まとめ
最安クラスの価格を提案していただけたことや、投資回収シミュレーションを作成していただけることがとても良い会社だと感じました。一方、定期メンテナンスに対応していないことは、ややマイナスポイントになります。
ソーラーパートナーズの直接対応地域(東京都西部?)にお住まいの場合には、候補にしてよい会社だと感じます。具体的にどこが直接対応地域かは不明なため、興味がある場合には問い合わせてみると良いでしょう。仮に対応地域外だったとしても、他の良い会社を紹介していただけます。
尚、本記事の内容については見積もり時期・住宅の状況・担当者・地域等によって異なる可能性があります。かならずご自身にて裏付けを取ってください。
今回の記事は以上になります。