「24時間換気の給気口から、花粉や隣人のBBQの臭いが入ってきて辛い」と悩んでいる方は少なくないと思います。給気口についているフィルターの性能はそこまで高いわけではなく、細かい粒子を通してしまうからです。そこで、活性炭フィルターを取り付けることで、前述の悩みを解消することができます。
今回の記事では、DAIKEN(大建)製の24時間換気システムの給気口に活性炭フィルターを取り付ける方法を紹介します。
背景
筆者の抱えている問題点
筆者は、一年ほど前に自然が残る地域に家を買って引っ越してきました。我が家の周囲には畑が多くあるため、蓄膿症を患っている筆者は家の中にいても鼻が止まらない状況になりました。加えて花粉症も持っているため、3~5月の筆者の鼻はさらにひどいことになります。
24時間換気とは
現代の家には、24時間換気を付けることが法律で義務付けられています。この目的はハウスダストによるシックハウス症候群の予防の他に、湿気が家にこもることによる結露を防止して家を長持ちさせるということもあります。よって、給気口を完全にふさいでしまうのは良くありません。そこで、吸気しながらアレルゲンをカットできるように24時間換気の吸気口にはフィルターが取り付けられているわけなのですが、100%カットできるわけではありません。
解決策
そこで、粒子カット能力の高い活性炭フィルターを給気口に取り付けることで、前述した問題を解決することができます。しかし、DAIKEN(大建)製の給気口には同社のフィルターしか取り付けることができないため、DIY作業が必要になってきます。
使用する道具
まず、活性炭フィルターを取り付けるために下記の材料や道具を準備します。
活性炭フィルターをカットするためのカッターとカッターマットです。
活性炭フィルターにカット線を記入するためのマジックです。
フィルター枠に活性炭フィルターを接着するためのボンドです。
活性炭フィルター取付手順
活性炭取付手順を下記に説明します。
フィルター建物からの取り外し

まず、シャッターを手前に引っ張って外します。

次に、フィルターを左にねじってから手前に引っ張り外します。

埃の室内侵入防止のため、シャッターを取り付けて閉じておきます。
フィルターをフィルター枠から除去

次に、フィルター枠からフィルターを切り取ります。

フィルター枠を水でゆすぎ、汚れを簡単に落とします。その後、タオルで水気をふき取ります。

活性炭フィルターにフィルター枠を押し当て、活性炭フィルターの外側をカッターでトリミングします。

フィルター枠の内径に合わせ、活性炭フィルターにマジックで印を入れます。

1つ前の手順で記入したマジック印に沿って、活性炭フィルターをトリミングします。
フィルター接着

フィルター枠の室外側にボンドを塗ります。(室内側に塗らないように注意)

フィルター枠と活性炭フィルターを貼り合わせます。
張り合わせ後、重りを置いて1時間程度静置すると良いです。
フィルター建物への取付

活性炭フィルターの付いたフィルター枠を、給気口にはめ込みます。

シャッターを取り付けます。
手順は以上になります。尚、YouTubeにも動画を上げているので、合わせてご覧ください。
効果
室内でもティッシュを手放せず、5分間隔ほどで鼻をかんでいたほどアレルギーのひどかった筆者ですが、活性炭フィルターを取り付け後、ティッシュを使うことはほとんどなくなりました。空気清浄機と併用すると尚良いです。
注意点
活性炭フィルターは、普通のフィルターに比べると通気性が劣ります。よって、気密性の低い家だとスイッチやコンセントの隙間から風が入ってしまい、ショートサーキット(狭い範囲で吸排気が行われて、家の全体が換気されなくなること)が起こる場合があります。この場合には、スイッチやコンセントに埋込防気カバーを付けると良いです。あるいは、残念ながら活性炭フィルターの取り付けを諦めた方が良い場合もあります。
今回の記事は以上になります。