「新築の戸建住宅に住んでいたら、太陽光パネルや蓄電池の訪問営業を受けた。取付を考えているけれど、訪問販売業者に頼んでいいのかが分からない」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。結論から言うと、価格が高い、設立が浅い、などの理由から訪問業者に取り付けを依頼することはあまりおすすめできません。筆者は、訪問販売の業者を含めて計8社に相見積もりを取った為、このことを断言できます。今回の記事では、太陽光発電の訪問業者をおすすめできない理由と、おすすめ業者の見つけ方を紹介します。
訪問販売業者をおすすめできない理由
価格が高い
訪問業者をおすすめできない理由の1つめは、価格が高いからです。
訪問業者の提示する価格は、一般的な業者のものと比較して50~100万円程度高くなります。訪問業者の決まり文句は「今は補助金があるのでお得ですよ」というものであり、何年で投資を回収できるかを説明してはくれません。訪問にかかる人件費を回収しなければいけないので、高めの価格を設定せざるを得ないのでしょう。
会社の設立年数が浅い
訪問業者をおすすめできない理由の2つめは、設立年数が浅いからです。
訪問業者の決まり文句として「毎年の無料メンテナンスをお付けしますよ」というものがあります。しかし、あくまで一般論としてですが、設立年数の浅い会社は倒産しやすい場合があり、その場合にメンテナンスを受けられなくなるリスクがあります。
最近は補助金が手厚いため、どの業者でも儲かる構造になっています。少なくとも10年超の歴史があり、補助金が無くても事業を継続できる可能性の高い業者に工事を依頼するべきです。
参考までに筆者が訪問を受けた業者の設立年度を以下に記載します。
aoie…2021年
トレンドライン…2018年
ROKUMEI…2021年
北側設置を勧める(場合がある)
訪問業者をおすすめできない理由の3つめは、業者によっては北側の屋根に太陽光パネルを設置することを提案する場合があるからです。
北側に太陽光パネルを取り付けた場合、冬場はあまり発電しないばかりではなく、パネルに太陽光が反射して北側の住宅に差し込み眩しくなるというトラブルが予想されるからです。類似の例で裁判になり、結局太陽光パネルを降ろした事例もあるくらいです。歴史のある業者であれば、このようなトラブルが予想される提案をしてくることはありません。なお、下記2社は北側への設置を提案してきた実績があります。
足場を組まずに工事をする(場合がある)
訪問業者をおすすめできない理由の4つめは、安い見積もりを提示する代わりに足場を設置せずに工事をする場合があるからです。
太陽光パネルの設置には、水漏れ防止処置が必須となります。足場のない不安定な状況でどこまで丁寧に水漏れ防止処置をできるのか? 数年後に水漏れが起きたときに被害を被るのは誰なのか? ということを考えると、足場を設置した方がよいです。
おすすめ業者の見つけ方
訪問業者から太陽光パネルや蓄電池を購入することは避けた方が良いです。では、どのように業者を探したらよいかというと、業者比較サイトがおすすめです。
ソーラーパートナーズやタイナビといったソーラーパネル・蓄電池の業者比較サイトでは、お住まいの地域で施工可能な優良業者を一括で紹介してもらうことが可能です。両サイトで紹介される業者は異なるため、両サイトに登録するのがおすすめです。



業者を紹介されたら、下記記事の観点で業者を比較、選定していくと良いでしょう。
下記記事では、筆者が実際にソーラーパートナーズやタイナビ経由で紹介された業者から、どのような提案を受けたかを紹介しています。今回の記事は以上になります。